公立中学はどうしても子どもに合わないような気がする、少人数で面倒見のよい私立で見てほしい……と、思うときは、私立中学を受験するという方法もあります。
希望する条件で絞込み、直接学校に電話・メール・個別相談などで不登校でも受験できるかどうか確認しましょう。
できれば受験の際に小学校からの成績証明書や通知表 ( 不登校だと成績はオール1だし、出席は0ということになります ) といった書類を出さずに済むところを受験した方がよいと思います。
と、いうのも私立の場合、説明会や個別相談で
「不登校でも受け入れます」と言っていても、実際にはテストの成績だけでなく、面接や書類などを見て総合的に合否を判断するからです。
我が家の次男は、受験した学校の昨年の国語の過去問は9割方解けていたのに、面接で不登校のことをいろいろ聞かれたそうで、結局不合格となりました。
もしかすると、次男の場合、算数の試験の成績が極端に悪かったのかもしれませんが、面接での様子を本人から聞く限り、個人的にはどうも不登校が不利に働いたような気がしてなりません。
個別相談などで各学校から言われたことから、以下のような条件が有利に働くような印象がありました。
↓↓↓
・受験科目の成績すべてがずば抜けてよい
・塾に行っていてある程度の成績がとれている
・不登校でも保健室登校や適応教室の登校である程度出席日数が確保できている
以下に、私が説明会や個別相談に行き、
「不登校でも合格の可能性はある」と言ってくれた私立中学 ( 偏差値はそれほど高くなく、杉並区から通いやすい学校です ) を列記しておきます。
ただし、前記の通り、必ず合格できるかはわかりません。
気になる学校があったら、ご自分で足を運び、個別相談で学校の対応をしっかり確認した方がよいと思います。
※私は、以下にあげた学校以外にも、いくつかの学校に問い合わせをしました。
(それは結果的に不登校児の受験は難しそう、という印象を持った学校ということになります)
気になる学校がありましたら、問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
・明星学園中学校
http://www.myojogakuen.ed.jp/high_school/
→小学校からの書類提出は必要なし
→個別相談ではこちらの状況を親身になって聞いてくださいました。
個性を大切にしているとのことで、見学に行った感じでは子どもたちは活発な雰囲気がありました。
→調べ学習、レポート提出が多いとのことです。
(自分で調べ、考えさせることを重視しているようです)
・佼成学園中学校
http://www.kosei.ac.jp/kosei_danshi/index.html
→小学校からの書類提出は必要なし
→男子校です。
個別相談では、不登校だったという事情などを合格後に話してもらえれば、 学年全体で把握して、適切に対処しますと言っていました。
ただし「小学校で不登校だった子は中学に入っても不登校になりがちです」と、言われました。
それが現実なのかもしれませんが、厳しいなあ、という印象を受けたのも事実です。
・国立音楽大学附属中学(音楽科、普通科)
http://www.kunion.ed.jp/junior/
→出願時、小学校からの提出書類が必要。
→音楽科だけでなく、普通科があります。
圧倒的に女子が多いです。
音楽科は実技試験もあります。普通科は試験で7割は成績をとってほしいとのことです。
少人数で面倒見がよいとのことでした。
不登校でも環境が変わればやり直せると言ってくださり少し安心しましたが、実際は成績や出席日数も含めた総合判断で合否が決められるようです。
・東京立正中学校
http://www.tokyorissho.ed.jp/index.php
→出願時、小学校の成績表が必要。
→「不登校でももちろん受験は可能です」と、言ってもらえましたが、
やはり成績や出席日数も含めた総合判断で合否が決められるようです。
・国士舘中学校
→小学校からの書類提出は必要なし
→学校の雰囲気がなんとなく体育会的な感じがします。
不登校の子に合うかどうかは、実際に出向いて確認した方がよいように思います。
・郁文館中学
http://www.ikubunkan.ed.jp/jhs/index.html
→小学校からの書類提出は必要なし
→小学校時代、不登校だったという子も実際に入学しているとのことです。
中学からがんばろうという気持ちがあるなら、大丈夫ですとのこと。
→最近は、英語教育に力を入れているようで、三年次で留学する人が多いとのことです。
→学校説明会での学校生活のビデオを見ると、ちょっと生徒のテンションが高いんじゃないか、と感じますが、個別相談でお話した先生によると
極端にテンションが高いということはないとのことでした。
(うちの次男はおとなしいタイプなので、ちょっと心配になって聞きました)
女子は元気がよく積極的、男子はおとなしくマイペースな子が多いとのことでした。
・和光学園中学
→出願時、小学校の成績表が必要
→杉並区から遠いのが難点ですが、不登校でも受け入れるとのことで、
個別相談でも丁寧に話を聞いてくださいました。
実際に、小学校で不登校だった子も入学しているし、 不登校が理由で他の中学から転校してくる子もいるそうです。
小学校から大学まであります。
小学校は6年生の1学期までなら、空きがあれば編入が認められます。
小学校の段階で、こちらへの転校を検討するのも一つの方法だと思います。